虫の知らせ

今日、昼食をとっていたら、どこからともなく「プーン」と線香の匂いが。
辺りを見回しても線香を焚いている様子などないのに。
『ん?これって確か…』
私は霊感とかそういった類のものは一切持ち合わせていないが、そういえば昔聞いたことがある。
線香の匂いを感じたら、身内の誰かが亡くなったという知らせである
これが虫の知らせというものなのか…。
今日のあの突然の線香の匂いは何だったんだろう?
そして、その疑問が解けたのはつい今さっきだった。
朝、外出前に見たときは元気そうだったゼニ(ゼニガメ)。夜、帰宅してから水槽の中を覗くとゼニがひっくり返っていた。今までも何度かひっくり返ってしまうことがり、自力で戻れなくなっていることはあったが、必死で戻ろうとしていた。
『しょーがねぇな…』元に戻してあげようと持ち上げたとき、だらりと首が下がった。いろいろ向きを変えるも、ゼニの首は全て引力に従い垂れ下がってしまう。口は半開き、目も濁っている。午後9時45分、ゼニの死亡を確認した。
2年前、茨城の川で私に拾い上げられてから、我が家の一員となったゼニ。一緒の水槽の中にいるオニ(すっぽん)とエサの取り合いをしたり、オニの背中で眠ってしまったりと狭い空間の中でも地味に存在をアピールしていたゼニ。あのとき川で拾い上げずにそのまま自然界に残してあげるべきだったのか…なんてこと思ってしまう。でもゼニは今日まで小さい思い出を我が家に残してくれた。
連れがゼニのお墓をつくった。後で手を合わせておこう…
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