本気で読まないでください。

現実は切ない。テレビなんかで嫌ァ〜なニュースが流れるたびに感じます。でもなんとかそのせつなさから目をそらして生きていきたい。
ということで私は、「切ない現実」から目をそらすために、「マル秘!切ない現実から目をそらすための特訓」に励みました。
この特訓の激しさ、恐ろしさは筆舌に屈しがたいです…。あまりに危険なため、皆さんには決してマネして欲しくないのですが、ナイショでちょっとだけその内容を教えてしまうと、この特訓はまず裏庭でエイドリアーンと叫びながらニワトリを追いかけるところから始まります。そのあとも卵10個をミキサーにかけて飲んだりミスターTと闘ったりと想像を絶する試練を次々とクリアーしていかなければなりません。その特訓のあまりの激しさに、私の体は血湧き肉踊り天は裂け風は吠え…。
そして…その激しい特訓の結果、なんと私はどんなに「切ない現実」を目の当たりにしたとしても、その現実が全くもって切なく感じない、という悟りのようなもを開いてしまったのでした!
たとえば私の寝顔の傍でモグが強烈なニオイのおならをしてしまうという切ない現実に立ち会ったときでも、私は何食わぬ顔で「おや、キンモクセイでも咲いているのかい?」などという気の利いた言葉のひとつやふたつ見繕える平常心を保つことが出来るようになりました。
今日も自分のCDラックのあまりの雑然としたさまに「この偶然性を帯びた見事な散らかりようはまるで現代美術である!」とひとりごちながらトホホと呟いてとっちらかったCDを掻き分け、ケースと中身を合わせる作業をしていると片方だけどっかいってしまった靴下なんぞを発見してつまみあげるのでした。
現実は楽しい!